【最近のドハマリもの】鬼滅の刃がヤバい
家族がハマっていたので、ならば私も、ということでコミックを借りて読んでみました。
結果、ドハマリしてしまい、映画公開を楽しみに待つほどになってしまったのです……笑
簡単に言うと「鬼退治」のお話です。
なぜこれが流行ったのか。アニメ化されてから著しく流行ったみたいですが、ストーリー性が抜群に良かったのです。
私自身が創作する側なので、かなりこだわりを持っています。
ジャンプの王道漫画なんですが、本当に王道らしく、美しい展開を見せてくれます。
モヤモヤ感もないです。
脇キャラもものすごい魅力的で引き立っています。
私は炎柱の煉獄杏寿郎が大好きです。
男前な台詞を吐きまくってます。
主人公側のかっこよさだけでなく、鬼側の悲哀もまた魅力的なんですよね。
鬼たちはもともと人間でした。
人間の苦しみが増幅されて鬼化してしまったんですよね。
その人間の弱い部分を突かれて、鬼にならないかと誘惑され、鬼になってしまった……。そんな王道なストーリー展開なんですが、いつの時代においても、どんな人でも人間であればこそ、苦しみは伴うのです。
ハリウッド業界でも圧巻した「ジョーカー」も悪役です。
なぜ「ジョーカー」がヒットしたのか。「鬼滅の刃」と共通する部分が大きいのも頷けるのではないかと思います。
本当にいつの時代においても、人間の悩みって同じことの繰り返しなんですよね。
そこから宗教が生まれ、解脱を試みようとするわけです。
ジョーカーや鬼になってまで、解脱を試みようとしたけれど、結局悪役は悪役のまま。
その葛藤が、悲哀の中に含まれていて何とも言えない心持ちになるんですね。
誰もが悪の心は持っています。
同時に良心も持ち合わせています。
そのせめぎ合いに悪の心に負けたのが、鬼やジョーカーなのだと思います。
闇は……悪は、大変魅力的で、すぐに結果が見えるものです。
反対に光、善は、結果が伴うとは限らない、曖昧な、見えないものです。
人々は良心を持ちつつ、その輪郭のぼけた善に対して、不安を覚え、彷徨い、これでいいのか、と悪の心と闘いつつ、生きていくのです。
それがこの世に生まれた宿命であり、試練です。
残酷な話ですが、悪の方が魅力的であり、すぐに結果が出るものでシンプルなものです。
私たちの手が届く範囲に常にあります。
それを掴むかどうかは、全ては私たちの良心にかかっているのです……。